さらに変更

発色現像時にゴム手袋をつけるのもやめた。印画紙を露光しバットに投入してから手袋を装着すると、全暗下では装着に手間どってその間処理液の攪拌がおろそかになることが多く、現像ムラの原因となる。露光した印画紙をどこかに置いておき、手袋を装着してからバットに入れれば時間のロスはないが、現像液のついた手袋で処理前の印画紙を扱うのは別のトラブルの元。結局、右手にトング、左手は素手で処理することにした。両手トングにするかも。これで現像ムラはほぼ克服できた、はず。小サイズを焼いていたときは現像ムラには気がつかなかったのだが、印画紙が大きいと液が充分に回りきらず、疲弊した薬品が1箇所にとどまりやすくて現像ムラが起きやすいのだろう。どんな作業でもそうだが、反復精度が求められる工程はとりわけ、極力シンプルな手順にしておくべきである。全暗黒下ならなおさら。
参照光源にしようとハロゲンランプ照明器を探すが近所にはない。島忠ならあるが行っていられない。2005年の個展で、会場にまともなライトがないのでいくつか借りて足りない分はハロゲンランプを買ったのだが、レールタイプなのでコンセントには直接差せない。エジソンソケットつきコードに60W電球をつけてかざして観察。白熱電球色温度は3,200K程度、ハロゲンランプは一般に3,500Kなのでやや低いのだが、どのみちたいていの展覧会場のハロゲンランプは切れるたびに補充されていて、色温度の設定や使用時間がバラバラなため色がそろっていないので、うるさいことを言っていてもほとんど意味がない。