評価と売買

格付会社はこの数年で、機関そのものの社会的信用を地に落とした。彼らの発表する格付けのいい加減さが知れわたってしまったのだ。今なお自国政府発行の債権に有利な格付けをあからさまに行ったり、みずからの利益を誘導するような振舞を平然とやってのけている。
公正中立な評価はありえないなどという根本的な話ではなく、単に信憑性が低い。評価者そのものが、誰にも信用されていないのだ。
証券会社やらの金融機関はといえば、インサイダー取引、相場の操作、特定顧客への利益供与。
流通もコネと便宜のとりはからいばかり。
どこの業界も同じということだ。もっとも、世界経済を牛耳る金融メジャーと、かの一群を同列に並べるのが妥当かどうかは疑問だが。