暗室

「器用さ」の諸相

Sのネガ15枚を一気にプリント。眠い。いや自分がではなくネガが。自分もか。 大全紙から六切を大量に切り出し。慣れれば全暗でも難なくできる。これは誰にでもできる作業なのだろうか。でも美大での写真の実習で、カットフィルムホルダにシートフィルムを装…

ふだんはこの程度の暑さならエアコンなしで過ごすのだが、暗室作業のために24℃なんていう低温に設定して室温を下げる。雨戸も閉めて風通しもないのでやむをえない。それでも隣の部屋までは冷気がなかなか届かない。 プロセッサでのプリントはもうすっかり安…

冷房で室温を下げ、現像液もならしておいたら26℃まで下がってしまい、結局トロ舟に水を張って熱帯魚用ヒーターで湯煎し30℃にもっていく。ここが時間を食う。 CNL-N1Rを補充し、5m15sで標準現像。2010-07-19に撮影したSのネガ15枚と、すっと忘れていた旧居の…

なおもしつこく入れっぱなしの薬品でプリント。さすがに疲弊したように見えるが、薬品が限界なのかネガのせいだかわかりゃしない。まったく。でもまあ薬液槽が汚染されているのは明らかなので、このくらいにしておく。 開けてみると発色現像槽はタールが固着…

猛暑日だとかで、近隣のアメダス観測地点での15時時点の気温は38℃弱。こうなると冷蔵庫に入りきらなかった大量の未使用フィルムが心配。重い腰を上げ、まず冷凍室内の買い置き食料をほぼ制圧。冷凍室の中では、ビールを急速冷却しようと冷凍庫に入れたまま忘…

Tのネガの1枚が、Aの上に露光してしまっていた。露光済かどうかは幅広の輪ゴムをかけて区別しているのだが、Tで撮影するときに、前日に撮影した記憶とこのゴムの表示が一致せずとまどった覚えがある。あの時迷ったネガだろう。たぶんAで最後に撮影したネガ。…

数枚焼く。Tに色が濁っているネガがある。別のネガはちゃんと発色するので印画紙現像液のヘたりではない。ネガ現像での漂白不足ではないか。定着は2浴で長すぎるくらい浸けているので定着不足ということはなさそう。漂白液はたまに補充するだけで一度も交換…

さらに暗室。一頃騒ぎ立てたベースのかぶりはなさそう。印画紙の劣化ではなく、去年5月末に開けて夏を越した発色現像液のほうがへたっていたらしい。 Aを終わらせてT。これが予想外におもしろい。抜けた写真。屋外のふりそそぐ光を露光すると見栄えが違う。…

ボール紙をドラフトテープで貼ってロータリーカッターの台板を延長。手探りで8インチと10インチの長さが出せるガイドとし、大全紙から六切が切り出せるようにする。乳剤面に触れてしまうのは避けられないが、ほぼ失敗なく、たやすく切れるようになった。ただ…

プリント再開。 光沢紙が切れたので、とうとう2008年に購入して使いきらず残っている大全紙に手をつける。ふた夏越したら展示用途には使えない。思いきって6裁し六切として使う。コストで考えると、B&Hで六切のFujifilm Fujicolor Crystal Archive Super C C…

印画紙用発色現像液 4本目を開封 浄水器を通した水道水1,590mL、BAP-1R165mL、スタータ45mlで1.8L 印画紙用漂白定着液 今回開封したダンボールに入っていたA液のボトル内総量が1,420mL、B液のボトル内総量が2,020mL 浄水器を通した水道水1,180mL、A液256mL、…

標準現像液に補充したまっていたネガをすべて処理。ただし中身のわからない昔のネガやImpresaは手つかずのまま。天王洲、千葉、3回転14枚。天王洲の6枚目まで、発色現像5m15sのところ6m15sでやっていたかも。暗室時計の針のセットの間違い。これだけでなく今…

先日、ある高名な美術家の先生から、この日誌について、珍しく暗室の話じゃないから読んだけど、暗室の話はきつい、あれはなんなんですかね、と言われたのだが、臆することなく長々と書きつづける。ひとつにはあとあと暗室作業のデータや処理の詳細を確認す…

やっと時間ができた。いよいよKodak互換のカラーネガ現像液を使ってみる。 まずはテスト現像のためのネガを撮影。暗幕を張って部屋を暗室に戻す。昼間でも全暗。完璧。Portra400NCを3器に装填して16時過ぎから近所の道で交通標識に向かって露光。曇り空、遠…

エアコンが新調された。2010年製だけあってたいへん静か。室温が設定温度に達すると、あとは低出力で少しずつ冷風を供給している様子。動作音が低いだけでなく、室温の変動も少なそう。室内機も室外機も、前についていた古い機種や、旧居で使っていた写真家Y…

昨夜は片づけもせず寝てしまい、発色現像液も一晩空気にさらしっぱなし。だいぶ劣化したろう。 夜なら簡単な遮光でも充分だが、曇とはいえ日中はそうもいかない。ガラス戸に合皮の暗幕を張り、裏側に遮光カーテンを吊して全暗とする。すぐに健全なる明室に戻…

暗室の暗幕を取っ払い、合板もあけて、床のシートをあげ、ありったけのモニタやらパソコン関連機器を並べてまっとうなパソコンルームに仕立てる。 エアコンの不調が発現したので直してくれと家主に言いにいったら、せっかく改装したのに見にもこず、前の入居…

エアコンの不調がなかなか再現されない。運転後1時間かかったり、それでも再発しなかったり。完全動作するか疑いの余地なく壊れるかどっちかにしてくれ。 日中は室内外物資の大移動。 夜になってようやくカラーネガ現像。エコジェットを溶解して第2定着液を…

2010-06-16の記事で、お返事くださった阪根正行さんから、もとのお返事のほうを載せてもいいとのご提案をいただいたので、当該記事の私の返信の前に掲載しておきました。阪根さん、ありがとうございます。 たまったネガを現像するつもりだったが、それよりエ…

ようやく時間ができた。 全日晴れというので期待していたが並の晴れ。撮影は見送り。 旧居でも今と同様、南側の部屋にエアコンがあって、真ん中の暗室にはエアコンがなかった。しかも今ほど遮光が頑強ではなく、南側の部屋と暗室との間の戸を開けっ放しでは…

暗室であれダークバッグであれ、フィルム装填・交換の際には目をつぶって行うことが多い。視覚情報を遮断したほうが指先に集中できる。とはいえ完全な暗闇なら何も見えないわけだから、触覚を幻惑する視覚情報はそもそも存在しないはずである。ところが、暗…

暗室づくりの楽しさは、家を建てる楽しさに通じるのだろう。家を建てたことはないけれど。しかも誰かに注文するのではなく、すべて自分でできる。ラワン合板のカットなどは機材もないので店でやってもらうが、設計から資材の選定と調達、施工まで、基本的に…

せっせとプリント。

闇の中で文章をつづる

プロセッサ第1槽に補充し、ひきつづきプリント。補充液の濃さはいい加減。 暗室でのプロセッサの処理待ち時間には、pomeraで日誌を書きつけている。今まで買っては捨ててきたあまたのパソコン周辺機器の中で、買ってよかったと思えるのはこれだけだ。もちろ…

新宿okadayaの地下に遮光生地がある。遮光1級の布地が、幅135cmだったかで1mあたり2,000円前後、遮光2級だとそれよりやや安い。遮光1級が遮光率99.99%以上、遮光2級は99.80%以上。遮光率99.80%でも一見スゴそうで充分ではないかと思えるが、われわれ写真をや…

注文した薬品、昨日届いていたんだが不在で本日引取。発送が早い。でも当分は今ある薬品で足りるのだった。Kodak C-41互換のカラーネガフィルム発色現像補充液、BAN-1Rのパッケージは、40L分にしてはずいぶんコンパクト。印画紙用のBAP-1Rもそうだが。BAN-1R…

いよいよプリント。まず廃液処理業者からあずかっているポリタンクにフィルム用第1定着液を投棄。ポリタンクはたぶん10Lで白い。一見燃料用のポリタンクと変わらないが、キャップに内蓋があって密閉度が高い。保存中は水を揮発させるので使わないが、部屋の…

CNL-N1Rで標準現像液作製。現像液くらいは精製水を買ってくる。CNL-N1Rには10回程度の補充液がつくれそうな残量がある。ちょうどいい。 かたやCYBERGRAPHICS WebにBAN-1Rを注文。KodakC-41互換のカラーネガ発色現像補充液。富士互換のCNL-N1Rから切り替え。C…

シートフィルムが乾燥しているかを見わけるのが難しい。ロールフィルムだったら、前後の未露光部分の乳剤面側をさわってさらさらしてたら乾いているのだが、シートフィルムでそれをやるわけにもいくまい。しかも今やっているのは基本的に余白部分がない。2月…

薬品の温度調整中。上げすぎては下げすぎての行ったり来たり。 中外写真薬品の0.5℃目盛の液温計を引越で荷物を整理していて見つけた。数本ある安いやつと較べてみると、30℃前後ではほぼ同等の表示値。カラー処理用の0.1℃単位のも某所で見つけて買おうかと思…